セルの書式設定・罫線
エクセルを使用していると書式設定という言葉をよく聞くと思います。
簡単に言うと、エクセルを見やすくするためにフォントの大きさや色を変更したり、表に罫線を入れたり、数字を自動でカンマ区切りにする、マイナスは赤字にするなどを書式設定と言います。
書式にはいくつか種類がありますが、まず最初に覚えるべき基本的な書式が5つあります。
表示形式・配置・フォント・罫線・塗りつぶし、この5つが基本の書式設定となります。
ここでは基本の5つの書式設定のうち罫線について学習します。
罫線とは
エクセルは表計算ソフトなので、当然ですが表形式でデータを作成することが多くなります。
その表を見やすく整える際に、様々な罫線を引くことがあります。
ここでは罫線の引き方や罫線のスタイル・罫線の色の設定方法を見ていきましょう。
罫線の引き方
B2セルに【テスト】と入力してあります。このテストのセルに罫線を入れみましょう。
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書式設定のダイアログボックスから詳細設定
B2セルを選択した状態でマウスを右クリックすると下の画像のような一覧が表示されるので、セルの書式設定をクリックします。
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すると、セルの書式設定というダイアログボックスが出てきますので、左から4つ目の罫線のタブを開き、左側にある【線】のすぐ下にあるスタイルから引きたい罫線のスタイルを選びます。ここでは実線を選んでみましょう。※スタイルについては後述しています。
続けて右下にある【罫線】でどこに罫線を引くか選びます。今回は下に罫線を引いてみたいと思いますので、下のアイコンをクリックします。
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罫線のところにサンプル表示が出ますので、実線の下罫線が引かれていることを確認したら最後にOKを押して完了です。
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B2セルに実線の下罫線が引けました。
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リボンメニューから簡易設定
罫線を引く場合はリボンメニューからも設定が可能です。どちらかというとセルの書式設定のダイアログボックスからではなく、リボンメニューからの設定の方が使用頻度は高いと思います。
罫線を引きたいセルを選択した状態で、ホームタブをクリックし、フォントのメニューにある罫線アイコンの右にある小さな下向き矢印をクリックします。
使用頻度の高い罫線のスタイルと引く場所が一覧で表示されるので、今回は一番上の実線の下罫線をクリックします。
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B2セルに実線の下罫線が引けました。
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下の画像のように、罫線アイコンが使用したい罫線スタイルで表示されている場合は、下向き矢印から選ばなくても、罫線アイコンをクリックするだけで表示されている罫線と同じ罫線を引くことが可能です。
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罫線のスタイル
罫線のスタイルとは線の種類で、実線・破線・点線・太線・二重線など13種類のスタイルがあります。
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書式設定のダイアログボックスから詳細設定
先ほどと同様にセルの書式設定のダイアログボックスを開き、使用したいスタイルを選択した後に引きたい場所のアイコンをクリックします。
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罫線を引きたい場所が、一箇所であれば上記の方法で良いですが、罫線を引く箇所が複数箇所あって異なるスタイルのものを引きたい場合、その箇所ごとに罫線スタイルを選択します。
下線を二重線、それ以外を一番太い罫線スタイルで罫線を引いてみましょう。
まず二重線のスタイルを選択し、罫線で下線のアイコンをクリックします。
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続いて一番太い罫線スタイルを選択し、下線以外の左罫線、上罫線、右罫線のアイコンをクリックします。
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最後にOKを押せば、下線が二重線、それ以外は一番太い罫線スタイルで罫線を引くことができました。
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リボンメニューから簡易設定
罫線スタイルの設定はリボンメニューからも設定が可能です。
ホームタブをクリックし、フォントのメニューにある罫線アイコンの右にある小さな下向き矢印をクリックします。
下の方に【線のスタイル】があるので、そこにマウスオーバー(マウスを文字の上に合わせる)と、罫線のスタイル一覧が表示されます。設定したい罫線スタイルを選択します。今回は、太い点線を選択してみましょう。
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するとマウスポインターが鉛筆に変わるので、選択した太い点線スタイルの罫線を引きたいところをクリックします。まずは下線を引いてみます。
B2セルの目盛り線の下線を鉛筆のマウスポインターでクリックします。するとB2セルに太い点線の下線を引くことができました。
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残りの左罫線、上罫線、右罫線は太い実線スタイルに変更し、同じように該当箇所を鉛筆のマウスでクリックします。すると、残りの左罫線、上罫線、右罫線に太い実線の罫線が引けました。
解除したい場合はキーボードの Esc を押すと、罫線モードは解除されてマウスポインターも元に戻ります。
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複数のセルに罫線を引きたい場合は、罫線スタイルを選んだあとに鉛筆のマウスの状態で罫線を引きたい範囲をマウスでドラッグすればOKです。
罫線の色
罫線は色の変更も可能です。
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書式設定のダイアログボックスから詳細設定
先ほどと同様にセルの書式設定のダイアログボックスを開いたら、まず最初に罫線スタイルのすぐ下にある罫線の色を選択し、使用したい罫線の色を選択します。今回は赤にしてみましょう。
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続けて罫線のスタイルと罫線を引く箇所を選択します。
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最後にOKを押せば、選択した赤い罫線が引けました。
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リボンメニューから簡易設定
罫線の色の設定はリボンメニューからも設定が可能です。
ホームタブをクリックし、フォントのメニューにある罫線アイコンの右にある小さな下向き矢印をクリックします。
下の方に【線の色】があるので、そこにマウスオーバー(マウスを文字の上に合わせる)と、罫線の色一覧が表示されます。設定したい罫線の色を選択します。ここでは赤を選択してみましょう。
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続けて罫線のスタイルを設定し、罫線を引きたい箇所を選択すれば完了です。
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プリセット
プリセットとは、予めどこにどのような罫線を引くか決まっている場合に使用します。罫線を引く予定のセルに対して罫線の色・罫線スタイルも含め一括指定することが可能です。
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書式設定のダイアログボックスから詳細設定
先ほどと同様にセルの書式設定のダイアログボックスを開いたら、まず最初に罫線スタイルや罫線の色を指定します。ここでは、外枠を実線に内側を破線に罫線の色は自動(黒)で設定していきます。
罫線を引く予定のセルを全て選択した状態で罫線のスタイルを実線にしたら、プリセットから外枠を選択します。
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次に、罫線のスタイルを破線にしたら、プリセットから内側を選択します。
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最後にOKを押せば、指定したプリセットと同じ罫線が引けました。
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リボンメニューから簡易設定
リボンメニューから選択できるプリセットは限られています。
ホームタブをクリックし、フォントのメニューにある罫線アイコンの右にある小さな下向き矢印をクリックします。すると選択可能なプリセットが一覧で出てきますので、使用したいプリセットを選択すればOKです。
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この中に使用したいものがない場合は、一番下にある「その他の罫線」をクリックするとセルの書式設定のダイアログボックスが開くので、そこから設定しましょう。
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まとめ
罫線の書式設定をご紹介しました。
かなり長くなってしまいましたが、セルの書式設定は最初にしっかり押さえておく方が後の学習がスムーズに進むので、是非マスターしておきましょう!
動画でもご紹介していますので、動画を見ながら操作を確認したい方は下記からどうぞ!
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