関数デビュー!エクセル初心者向け 6つの関数

基本の6つの関数 関数
この記事は約14分で読めます。
スポンサーリンク

エクセル初心者向け 6つの関数

初心者から始める基本的な関数を6つご紹介します! この6つの関数を抑えておけば、応用も効くので絶対覚えてほしいです。 まずは基本の関数をしっかり覚えていきましょう。

関数を入力する際、下記のようにリボンメニューの数式タブから関数の挿入で入力、もしくは Shift を押しながら F3 を押し、関数の一覧を出して入力する人が多いと思います。

ですが、できるだけセル内に関数を直接打ち込む方法で覚えた方が、数式が壊れてエラーが発生した際などにも、数式を見ればどこが壊れているのか見つけやすく、一から組み直さなくても応用が効きやすいので、ぜひセルに直接数式を入力するスタイルで関数を覚えることをお勧めします!
このサイトでご紹介する関数は、どの関数も「セルに直接数式を打ち込む」方法で紹介していきます。

練習用エクセルファイルを用意したので、必要な方は下記よりダウンロードしてくださいね。

SUM関数

数値を合計する関数です。連続したセルはもちろん、離れたセル同士や、連続したセルと離れたセルの合計なども可能です。

下記で、I12セルに10月の合計数量を出してみましょう。
まず数式を入力する際は必ず から始まります。I12セルに SUM と入力します。この時、入力文字から候補が出るのでスペルを覚えていなくても候補の中からSUMを選んで Tab キーを押します。

数値1に合計を開始したいセル、数値2に合計を終了するセルを入力し でつなぎます。
今回は開始セルをD3、終了セルをD40としましょう。マウス操作で選択する場合はD3からD40までをマウスで範囲選択すれば自動的に でつないでくれます。
範囲選択のショートカット ShiftCtrl を押しながら を押すと同じく でつないでくれますので、最後に Enter を押せば合計が表示されます。

SUM
SUM
=SUM(集計範囲)
=SUM(D3:D40)
SUM関数

VLOOKUP関数

条件に一致した値を縦方向に検索し、決められたセルに検索した結果を反映してくれる関数です。

下記の表ではC列に商品名があり、F列の合計金額を算出するにはE列の単価情報が必要となります。単価情報はH列~I列に別表記されているので、ここをVLOOKUPで検索し、検索した結果を反映させて合計取引額の算出をしたいと思います。

結果を反映させたいのはE列なので、E3セルに数式を入れていきます。

を入れたらVLOOKUP と入力します。この時はSUMと同じく、 入力文字から候補が出るのでスペルを覚えていなくても候補の中から VLOOKUP を選んで Tab キーを押します。今回はVLOOKUPしか候補がないので、そのまま Tab キーを押します。

検索値には検索したい値が入っているセルを指定します。

今回は商品名の入っているセルが検索値になるので検索値はC3セルとなります。一つの情報を入力し終えたら必ずカンマ , を入力し区切ります。

次に範囲を入力します。範囲とは、検索したい情報が入っている範囲を示します。今回はH列~I列の商品別の単価表にが範囲となります。範囲選択には「検索値を1列目とする」というルールがありますので、複数列があっても、必ず検索値を1列目として範囲選択するようにしてください。
ではH3~I6セルを範囲選択し F4 キーで絶対参照にしてから , を打ちます。

範囲を選択の際、必ず F4 キーを押して絶対参照にするのを忘れないように要注意!
絶対参照が分からないという人は、絶対参照について紹介している記事と動画があるので、参考にしてください。絶対参照の記事はこちら
動画は下記をご視聴ください。

絶対参照・相対参照・複合参照を徹底解説

列番号とは、先ほど選択した範囲で1列目を基準として、何列目の値を参照し反映するかを指示します。今回は2列しかなく、単価も2列目に入っているので、列番号は「2」と入力し、カンマ , を打ちます。

最後に検索方法を入力します。列番号を入力してカンマ , を打つと「FALSE(完全一致)」か「TRUE(近似一致)」かを聞かれますが、最初のうちは完全一致の「FALSE」を選択しましょう。関数に慣れてきてから「TRUE(近似一致)」の使用方法を覚えていきましょう!

最後は Enter を押せばカッコを閉じてくれるので、数式入力は完了しました。
E3セルにりんごの単価「150」が反映されましたね。また、列番号の少し上に表示されている数式バーでも、先ほどセルに入力した数式が入っていることが確認できます。
セルに関数を入力すると、関数を用いた結果が表示されるので、そのセル内の関数を確認・修正したい場合は、この数式バー内で確認・修正するか F2 キーを押してセルを編集できる状態にして確認・修正しましょう。

=VLOOKUP(検索値,検索範囲,列番号,検索方法)
=VLOOKUP(C3,$H$3:$I$8,2,FALSE)
VLOOKUP関数

COUNT関数

指定した範囲に数値データが入っているセルの数をカウントする関数です。

例えば下記のような表があったとします。この表でN列に数値が入力されている人の数を数えたい場合、SUM関数を使用してしまうと合計をSUMは合計を出す関数なので、結果は17となり求めている結果とは違う結果となります。

ここで使用するのがCOUNT関数です。数値データが入ってるいるセルの数をカウントしてくれるので結果は5となり、求めている結果が反映されているのが分かります。

では、さっそくN14セルにCOUNT関数を入れていきましょう!
を入れたら他の関数同様に、入力文字から候補が出るのでスペルを覚えていなくても候補の中からCOUNTを選び Tab を押します。

値1、値2についてはSUM関数同様に範囲の開始と終了を指定し : でつなぎます。
今回は開始セルがN3、終了セルをN13ですね。範囲選択をマウス操作で選択する場合は、N3からN13までをマウスで選択すれば自動的に でつないでくれます。

範囲選択のショートカット ShiftCtrl を押しながら を押すと同じく でつないでくれますので、最後に Enter を押せば結果が表示されます。

=COUNT(カウント範囲)
=COUNT(N3:N13)
COUNT系関数

ROUND系関数

計算結果が小数点以下まで表示される場合小数点以下 第何位まで表示するかを指定して四捨五入したり、切り上げたり、切り捨てたりする関数です。

ROUND関数

桁数を指定して四捨五入する関数です。下記の表を使ってROUND関数を組んでいきます。R列の金額をU列の3で割った結果をS列に表示させます。

まず普通に割り算をしてみます。S3セルに = R3 / U1と入力します。割り切れないので小数点以下がセルの幅に合わせて無限に表示されます。

割り算の記号は / になります。

ではROUND関数を入れて、小数点第一位以下は四捨五入してみましょう。
を入れたら他の関数同様に、入力文字から候補が出るのでスペルを覚えていなくても候補の中からROUNDを選んで Tab を押します。最初に割られる数値であるR2セルを選択して / を選択します。

最後に割る数値であるU1セルを選択し、後ほどオートフィルで数式をコピーするため絶対参照にします。カンマ , を打って最後に小数点第何位まで表示するかを指示します。今回は小数点第一位以下を四捨五入するので、桁数には「1」を入力します。

最後に Enter を押すと数式完成となり、小数点第一位以下は四捨五入され表示されます。

最後にS3セルの右下角の緑の■(フィルハンドル)にマウスを合わせダブルクリックでオートフィルでS7セルまでコピーして完成です。

=ROUND(本来の計算式,四捨五入する小数点位置)
=ROUND(R3/$U$1,1)

ROUNDUP関数

桁数を指定して切り上げする関数です。 下記の表を使ってROUNDUP関数を組んでいきます。
R列の金額をU列の3で割った結果をS列にROUNDUP関数を使って小数点第一位以下を切り上げていきます。S3セルに =ROUと入力し、候補の中から ROUNDUPを選択し Tab キーを押します。

最初に割られる数値であるR2セルを選択して / を選択します。最後に割る数値であるU1セルを選択し、後ほどオートフィルで数式をコピーするため絶対参照にします。

カンマ , を打って最後に小数点第何位まで表示するかを指示します。今回は小数点第一位以下を切り上げるので、桁数には「1」を入力します。

最後に Enter を押すと数式完成となり、小数点第一位以下は切り上げ表示されます。

最後にS3セルの右下角の緑の■(フィルハンドル)にマウスを合わせダブルクリックでオートフィルでS7セルまでコピーして完成です。

=ROUNDUP(本来の計算式,切上げする小数点位置)
=ROUNDUP(R3/$U$1,1)

ROUNDDOWN関数

桁数を指定して切り捨てする関数です。

下記の表を使ってROUNDDOWN関数を組んでいきましょう。
R列の金額をU列の3で割った結果をS列にROUNDDOWN関数を使って小数点第一位以下を切り捨てていきます。
S3セルに =ROUと入力し、候補の中から ROUNDDOWNを選択し Tab キーを押します。

最初に割られる数値であるR2セルを選択して / を選択します。最後に割る数値であるU1セルを選択し、後ほどオートフィルで数式をコピーするため絶対参照にします。

カンマ , を打って最後に小数点第何位まで表示するかを指示します。今回は小数点第一位以下を切り捨てるので、桁数には「1」を入力します。

最後に Enter を押すと数式完成となり、小数点第一位以下は切り捨て表示されます。最後にS3セルの右下角の緑の■(フィルハンドル)にマウスを合わせダブルクリックでオートフィルでS7セルまでコピーして完成です。

=ROUNDDOWN(本来の計算式,切下げする小数点位置)
=ROUNDDOWN(R3/$U$1,1)
ROUND系関数

AVERAGE関数

選択した範囲の平均を求めてくれる関数です。

下記表で4教科の平均点をS14セルに表示してみましょう。
を入れたら他の関数と同じく入力文字から候補が出るので、スペルを覚えていなくても候補の中からAVERAGEを選択してから Tab キーを押してください。

数値1に平均する数値範囲開始したいセル、数値2に 平均する数値範囲を終了するセルを入力し でつなぎます。今回は開始セルをS10、終了セルをS13とします。

マウス操作で選択する場合はS10からS13までをマウスで範囲選択すれば自動的に でつないでくれます。

範囲選択のショートカット ShiftCtrl を押しながら を押すと同じく でつないでくれますので、最後に Enter を押せば選択した範囲の平均が表示されます。

=AVERAGE(対象範囲)
=AVERAGE(S10:S13)
AVERAGE関数

AVERAGEとROUNDの組合せ(ネスト)

AVERAGE関数ROUND関数は一緒に組み合わせて使用することが多い関数なので、一緒に使用する方法をご紹介します。2つの関数を組み合わせて使用することを、「入れ子」や「ネスト」と呼びます。
複数の関数をネストすることで複数の条件を一度に処理できるので、少しずつ覚えていきましょう!

下記の画像でS14に全教科の合計から平均点を出しますが、その際に小数点第一位以下は四捨五入して表示したいので、AVERAGE関数とROUND関数をネストして数式を入れていきます。

まずS14に = を入れROUNDから入れていきます。そして、四捨五入したい数値を指定しますが、四捨五入したいのは「S10~S13の平均を出した結果」なので、ここでAVERAGE関数を入れます。

平均する範囲である(S10:S13)を指定したらカンマ , を打って、一旦AVERAGE関数は終了と認識させます。これでROUND関数の「どの数値を四捨五入するか=S10からS13の平均結果」の指示は出せましたね。

次は、小数点第何位以下を四捨五入するか指示を出します。
今回は、小数点第一位以下を四捨五入したいので、カンマ , の後に「1」 を入力して最後にカッコを閉じて Enter を押せば完了です。通常のAVERAGE関数だけで出した結果「75.25」が小数点第一位以下で四捨五入されて「75.3」と表示されましたね。

=ROUND(AVERAGE(平均参照範囲),四捨五入する小数点位置)
=ROUND(AVERAGE(S10:S13),1)

IF関数

「〇〇が△△だったら□□と表示する。そうでなかったら××と表示する」いうような論理式を用いた関数です。

とても便利な関数で使用頻度も高く、また「〇〇IF」といったIF系の関数も多数あり、ネスト使用する機会も多い関数ですので、まずは基本をしっかり押さえておきましょう。

基本をしっかり覚えていれば、今後ほかのIF系関数やIFのネストが出てきても柔軟に対応できるので、この機会にぜひ覚えていきましょうね!

下記の表を使用してT列に「70点以上は合格、70点以下は不合格」というIF関数を入れていきます。まずT10に = を入力したあとIFと入力し Tab キーを押します。

IF
IF

次に論理式の「〇〇が△△だったら」の部分を入力していきます。
今回は「点数が70点以上かどうか」が基準なので、点数が入っているS10セルを選択します。そして「以上」を表す記号として、キーボードの記号、 >= を続けて入力します。ここで = を入れずに > だと70が含まれなくなるので、〇〇以上の時は忘れずに = も付けましょう。そして70と入力してカンマ , を打ちます。

次に「値が真の場合」と「値が偽の場合」を入力していきます。分かりやすく言うと「最初に入力した論理式(条件)に当てはまる場合」と「当てはまらない場合」となります。今回は「70点以上の場合=真の場合」、「70点上ではない場合=偽の場合」となります。

まず最初に「値が真の場合」を入力します。今回は70点以上の場合は「合格」なので、その基準が入力されているセル「W10」を選択します。この時、後でオートフィルにてコピぺをするので、忘れずに絶対参照を付けておきましょう!最後にカンマ , を打ちます。

次に「値が偽の場合」を入力します。今回は70点以上でない場合は「不合格」なので、その基準が入力されているセル「W11」を選択します。ここも先ほどと同じく、忘れずに絶対参照を付けましょう!最後は EnterIF関数を完成させます。

範囲を選択の際、必ず F4 キーを押して絶対参照にするのを忘れないように要注意!
絶対参照が分からないという人は、絶対参照について紹介している記事と動画があるので、参考にしてください。絶対参照の記事はこちら
動画は下記をご視聴ください。

セルT10に「合格」という文字が反映されましたね。
最後にT10セルの右下角にある緑の■(フィルハンドル)をダブルクリックしてオートフィルでT13セルまで数式をコピーすれば完成です。最後のセルT13は69点なので不合格の表記になっていることが確認できます。

=IF(論理式,真の場合,偽の場合)
=IF(S10>=70,$W$10,$W$11)
IF関数

まとめ

初心者から始める基本的な関数を6つをご紹介しました。あくまでも基本的な使い方を簡単にご紹介したので、別記事でもう少し詳細にご紹介していきたいと思います。

動画でもご紹介していますので、ぜひ動画も確認しながらマスターして下さい。

励みになります!高評価とチャンネル登録よろしくおねがいいたします。

タイトルとURLをコピーしました